アアルトベース

アアルトベース

アアルトベースを初めて見たのはフィンランドのアラビアファトリーでした。

アラビア社の工場とショップが兼ね備えてる場所です。

(現在はショップがメインですが。)

不思議な曲線がつくるデザインは何をモチーフ作られたのか想像力をかき立てられるようなベースです。

80年以上前から作られているこのアアルトベースで今はittala社が製造、販売をしています。

この曲線にはたくさんの魅力があって、水を張るだけで、光を受けると美しい影をつくるのでガラスの美しさがより際立ちます。

左右対称ではない曲線は、花を傾ける方向を変えるだけで、少し違った雰囲気をみせてくれる巧妙なフォルム。

どんな風に花を飾ろうか、考えるのが楽しみのひとつです。

現在、量産されているものはほとんどが金型を使っているため、繋ぎ目がどうしても入ってしまいます。初期のものは木型の中にガラスを吹いて作られているため、繋ぎ目がなく厚さも薄く繊細です。

アアルトの展覧会でこの木型のベースを見たときに、曲線もなめらかで木型ならでは柔らかい雰囲気があり魅力的でした。

いつか木型の子を迎えたいなと思う日々です。