チャイブのヒンメリ

フィンランドの工芸品、ヒンメリ。
藁(わら)を材料に幾何学的な多面体をつなぎ合わせてできるモチーフは、フィンランドのクリスマスにかかせない伝統的なオーナメントです。

ストロー状の細い管に糸を通して、モチーフを作りそれを組み合わせていきます。材料は主に麦わらが使われています。
5年前にフィンランドに住んでいる方からヒンメリの作り方を教えてもらいました。その時に、チャイブを育ててその茎を材料にして作れるよ、と教えてもらい、ひそかなヒンメリプロジェクトがスタートしたのです。
チャイブは西洋ネギと言われている2年草の植物で、1年目に小ネギのような野菜ができて、2年目にピンク色の花が咲くので、それを茎ごと刈って乾燥させて、ヒンメリの材料にします。

のんびりと2年の月日をかけて、ベランダでチャイブを育て無事に収穫。
そこから乾燥させて、材料ができました。
さまざまな長さに切って、ひもを通して、モチーフを作って、繋ぎ合わせて。

気付いたら3年が経ち、小さなチャイブのヒンメリが完成しました。

ゆらゆら揺れるのを眺めたり、陽が入ってきてできる影に癒されたり、一から作ると愛着は大きいもの。

時間をかけて作る物づくりも楽しいと思うようになりました。
麦わらのチャイブも憧れますが、畑が必要なのでなかなかハードルが高いですが、チャイブはベランダでも植えられて育てやすい植物なのでおすすめです。
