玉川堂の銅カップ

玉川堂の銅カップ

鎚起銅器(ついきどうき)を200年以上作り続けている玉川堂。

鎚起銅器は、1枚の銅板を鎚 (つち) で打ち延ばしたり絞ったりして形が作られた銅器のこと。

江戸時代に銅山が活況となった新潟県燕市に起こった産業で、国内の貴重な金工芸品です。

何度も鎚で打たれた銅器の表面はいびつな多角形になっていて、表面がでこぼこに見えますが、

触ると驚くくらいに滑らかで鎚込みの尊さを感じます。

3年前の夏に燕市の本店兼工場をたまたま訪れて、玉川堂を知ったのがきっかけ。

最初の作品は、深青をベースに金粉がちりばめられたカップにしました。

銅は熱伝導率が高いので、キンキンに冷たい飲み物を入れて持った時の驚きと、飲んだ時の味のなめらかさに感動します。

このカップはビールカップとして売られていますが、アイスコーヒーや冷たいお茶など冷たい飲み物ならなんでも合う、使い勝手のよいサイズ感。

底には玉川堂のアイコンと職人さんの印が。

”銅は毎日使い込むことで、味わい深くなるので日常使いして欲しい”というお店の方の言葉を大切にしています。

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玉川堂

燕本店は店舗と工場になっていて、有形文化財にしてされている趣のある建物です。

工場見学も可能で職人さんの作業姿を見ることができます。